アニメの感想・思い出を語らう部屋

好きなアニメ作品の感想、考察、思い出を書いていくブログです。他にもゲーム・特撮・漫画・映画やドラマのことも書いていこうと思います。

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昔見ていたアニメには何かしら思い出があるが、必ずしもいい思い出ばかりではない。

当時のいやな思い出が蘇るきっかけになることもある。

あまりにショッキングな内容から、忘れられずにいつまでも嫌悪感がついてまわることさえある。

よい作品と思うが、恐ろしくて見れない場面があるアニメが、俺の中に一つだけある。

その作品のタイトルは

AMON デビルマン黙示録

である。

2000年にOVAとして作られたアニメで、デビルマンをアニメにしたものでは最も新しい作品だ。

子供の頃からデビルマンを知っていた俺であったが、原作コミックがどういう内容かはこのOVAに出会うまで全く知らなかった。

当時高校生だった俺は、毎月ニュータイプやアニメージュを購入していた。

ニュータイプでデビルマンが再びアニメ化されるという情報を知ったわけだが、その紹介記事を見て驚愕した。

牧村美樹惨殺

と最初にこう書かれていたのだ。

なんとデビルマンは禁断のヒロイン殺しをやってのけた作品だったのだ。

ヒロインが死ぬアニメを一度も見たことがなかったわけではないが、牧村美樹の場合は殺され方が尋常ではなかった。

恐怖で狂った暴徒たちによって、惨殺され五体をバラバラにされるというかなり残虐な殺され方だった。

このような殺され方をしたヒロインは彼女くらいのものではなかろうか。

当時のアニメージュでは、非常に詳細な紹介記事が掲載されていた。

ストーリーの概要はもちろん、牧村美樹の生首のカットまで載っていた。

俺は、その生首のカットを見て視聴を断念した。あまりにも酷くてトラウマになってしまった。

雑誌の紹介だけで、ここまでショックを受けたアニメはこの作品のみだ。

内容がどういうものかだいたい理解したため、見ようとはしなかったわけだが頭からは離れなかった。

このOVAを視聴する決意をしたのは2002年、大学に入学し一人暮らしを始めた頃だった。

近場のレンタルビデオ店で偶然見かけたのだ。

決意した理由は単なる怖いもの見たさだった。

ただ、これ一本だけレンタルとはいかなかった。暗い気分になるのは目に見えていたので、昔読んでいた漫画のOVA作品も一緒にレンタルした。OVAになっていたとは知らなかった作品で気になって一緒に借りた。

デビルマンはおまけでメインはこっちだと頭に言い聞かせた。

暗い気分になっても、これで気分転換できるはずと思った。

アパートの部屋で早速見てみたが、開始7分かそこらで一度停止ボタンを押した。

その停止したシーンは、牧村美樹の弟タレちゃんの頭にボーガンの矢が打ち込まれた場面だ。

心が落ち着いたところで、視聴を再開したが不動明が牧村邸に駆けつけたあたりでまた早送りしてしまった。

暴徒達が美樹の首をかかげて、魔女を討ち取ったと笑い狂うシーンだった。

とてもまともに視聴することは出来なかった。

明がデビルマンとなり暴徒達を皆殺しにしたところから普通に見た。

その後は原作にはないオリジナルの展開になっている。

しばし普通に見ていたが、また早送りで見ざるを得なくなった。

精神世界の明は美樹との思い出に浸っていたが、急に場面が変わり、美樹が暴徒に殺されるシーンになったのだ。

明はそれを見ているしかなかった。

12年たった今でも、このシーンだけはまともに見れていない。

牧村美樹役の榎本温子さんも殺される演技は初めてだったそうだ。そりゃそうだろうな・・・

精神世界で明は自らの体に封印していたデーモン族の勇者アモンと対決する。

美樹の死がきっかけでアモンに体をのっとられた明だが、その精神はまだ生きていた。

それを目障りに感じたアモンは明の精神を排除しようとしたのだ。

ここからは最後までぶっ通しで見た。途中で止めたくなったが普通に見れた。

アモンに全く歯が立たないデビルマン。追い詰められた彼は気づくと明の姿で学校の教室にいた。

夕焼けが眩しいその教室の窓に、女性が佇んでいた。

そこには、彼にとって最も大切で、今はもういない女性がいた。

その姿を見て、自分が牧村家に災いをもたらしたと、自分が君を殺したのだと懺悔する明。

彼女はそんな明に何も言わず、口づけをした。

涙を流す明に、穏やかな顔で微笑みかける美樹。

その顔は「明君のせいじゃないよ」と、そう言っているように見えた。

彼女は何かに祈りをささげるに手を合わせ、目を閉じた。

明に生きてほしいと、そう祈っているようにも見えるし、私はあなたの心の中にいると言っているようにも見える。

そのまま彼女は明の前から消えた。幽霊が成仏したかのような、そんな消え方だった。

あんな末路を辿る羽目になったのに、彼女は明を恨んでいなかったのだ。

涙を流すデビルマン。

アモンはそんな彼を嘲笑する。女のために泣くなど、この悪魔にはありえない話だった。

ボロボロになりながらも立ち上がるデビルマン。

アモンに向き直り、こう言い放った。

「俺は人間であることを捨てた・・・だが! 人間の心は捨ててはいない!」

「お前にこの俺の気持ちはわかるまい! もう!俺はお前に負けることはない!」

このセリフに笑わせるなといわんばかりのアモンだったが、ここから怒涛の大逆転が始まる。

強力な念力で吹っ飛ばされ、痛烈な一撃を食らうアモン。

デビルマンのすさまじい猛攻に驚愕するアモンだが、負けじと重たい一撃を見舞い、拳を貫通させる。

しかし、デビルマンは眉一つ動かさない。

アモンの拳が体にめり込んでいるにもかかわらず、ひたすらアモンを殴り続けるデビルマン、超能力も何もないただの肉弾戦だ。

手を手刀の形にし、雄たけびをあげて最後の一撃を繰り出すデビルマン。

その手には、彼の大切な人達すべてに対する想いが込められていた。

決着はあっけなかった。

明は奪われた体を取り返し、現実に戻ってきた。

ここからセリフはほぼ皆無で、明と大魔神サタンこと飛鳥了の決別を最後に物語は幕を閉じた。

ラストがそれなりに楽しめたおかげで、視聴したことを後悔せずにすんだわけだが、それでもトラウマになった。

このOVAはニコニコ動画やYouTubuで普通に見れる。

2年前、牧村家襲撃のシーンをようやく早送りせずに見ることが出来た。

この時の美樹の死に顔は非常にリアルだ。

当たり前だが、苦悶の表情で死んでいる。

グロい漫画やアニメに出てくるようなすさまじい苦悶の顔というわけではないが、いったいどんな殺され方をしたのだと問いたくなるような、そんな顔だった。

遠目で見たらそうでもない顔だが、アップで見るとすごい顔という感じに描写されている。

美樹がこのような目にあったのは、飛鳥了がテレビのニュース番組で不動明の正体を暴露したためだ。

生放送だったはずだが、この番組の放送中、既に暴徒が牧村邸に侵入していた。

行動を起こすのが早すぎである。しかも暴徒は無音で家に侵入していた。忍者か貴様ら・・・

弟の無残な姿を見て、言い様のない恐怖で凍りつく美樹に襲い掛かる暴徒。

暴徒の一人が、刀を美樹に振り下ろしたところで場面が切り替わる。

不動明は即座に牧村邸に向かったようだが既に手遅れだった。

榎本嬢の演技もあり、美樹はとてもかわいらしく描けていた。それだけにギャップがすごい。

生前と殺された後の顔を比べると、同一人物の顔とは思えない。

もっときつかったのは、明の精神世界で美樹が殺されるシーンだ。

現実の出来事ではなく、アモンが明を挑発するために見せたものだが、明より視聴者が絶望したのではないだろうか。

ある意味原作よりきついシーンだ。

原作では美樹は暴徒に重症を負わされ絶望し、断末魔のふきだしで1ページ使ってそれで終わりだった。

とどめをさされて断末魔をあげたわけだが、詳細な描写はない。

このOVAはその描写を補完している。

美樹は生きたまま首を切り落とされていたのだ。

暴徒達は美樹の背中を切りつけ、体を押さえ込み、そのまま首を切り落としにかかった。

さすがに首を切り落とす最中の描写は見せなかったが、足が必死にもがいている様子だけが流れた。

早送りで音声は聞いていないが、どんな悲鳴をあげていたのか・・・

足の動きで絶命の瞬間がわかる。

そして美樹の首が映るわけだが、これが一番トラウマだ。

現実では刀の一撃で即死した可能性もあるが、致命傷に至らなかった場合は似たような殺され方をしたことだろう。

それにしても、殺したての美樹の首を描くなんて酷すぎる。

その後、アモンは美樹の首を使って明を挑発する。

今までのアニメの歴史の中で、このような方法で主人公を挑発するキャラクターはコイツくらいのものだろう。

まさに悪魔である。

しかもアモンは、美樹の首を握りつぶしたのだ。

これにキレた明は、「そんなに戦いたいなら戦ってやる!」と挑発に乗ってしまった。

まぁ、こんなことされて黙っている奴は男の風上にも置けないだろう。

俺がこのアニメでいいと思ったのは、夕焼けの教室で明と美樹が会うシーンだ。

これはとてもよいと思った。

原作にこういった描写はない。恐怖と絶望のなか死んでいった美樹が明をどう思っていたのかは描かれていないのだ。

最もこれは精神世界のできごとなので、現実ではなく明の妄想であるととれなくもない。

だが俺は、死にかけた明の所に美樹の魂が会いにきたと思っている。

もしそうなら明にとって、これ以上にない救済だ。

自分を恨んでいない、それどころか自分に生きてほしいと祈る美樹に明はどれほど救われたか。

あくまで俺の個人的な見解ではあるが、そう考えたほうが救いがある。

俺にとってこのアニメは、トラウマを受けた作品ではあるが、同時に感動をくれた作品でもある。

でも、こういうアニメはこれっきり世に出さないでほしいとも強く思った。

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コメント

不覚にもデビルマンを見てみたいと思ってしまいましたw

Re: タイトルなし

> 不覚にもデビルマンを見てみたいと思ってしまいましたw
かなり覚悟が必要ですよv-404

自分はデビルマン世代ではないのですが、親戚の影響でデビルマンに出会いました。
最近懐かしくて、関連作品についてのレビューなどをよく見てたのですがこの作品は本当にえげつないなと、、、笑
自分はこの作品を小学生のときに偶々観てしまい、かなりのトラウマを植えつけられました笑
勿論、インパクトは絶大‼︎‼︎‼︎首だけになったみきちゃんのあの顔、アモンの仲間の子どもデビルマンの捕食シーンが頭から全然離れてくれませんでした…(T . T)
成長過程の子どもにあまり観せたい作品ではないですね笑
次なる被害者が出ませんように、、、笑
長文失礼しました。

Re: タイトルなし


なんと小学生のときに・・・
それは驚きです。成人した大人でもきついものがありますからね。
レンタルビデオで見たのでしょうか?レンタルした経緯に興味津々です。
自分は今でも、精神世界で美樹ちゃんが殺されるシーンの音声を聞くことができません。
でもいつかちゃんと見たいと思っている自分がいます。不思議なものです。

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HIT

Author:HIT
北海道で農家を営む30代男です。

アニメ作品の思い出をブログで綴っていきます。

感想、自分なりの考察も書いていくブログです。

読んでいただければ幸いです。

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