アニメの感想・思い出を語らう部屋

好きなアニメ作品の感想、考察、思い出を書いていくブログです。他にもゲーム・特撮・漫画・映画やドラマのことも書いていこうと思います。

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ピノキオといえば有名な童話のキャラクターで、知らない人はほとんどいないだろう。

心を持った木の人形で、嘘をつくと鼻が伸びてしまうのが特徴だ。

ストーリーの概要としては、オモチャ作りをしているおじいさんが子供がほしいという願いから生み出した木の人形がピノキオで、妖精がピノキオに命を与え、よい子にしていれば本当の人間にしてくれるいうものだ。

数々の苦難にさらされるが、それらを乗り越え、ピノキオは人間になった。

童話ではおじいさんと幸福に暮らしました、めでたしめでたしなのだが、 この話から

「人間になったピノキオは本当に幸福だったのか」

という疑問を取り出し、それをテーマにした作品が

「人造人間キカイダー」

である。

石ノ森章太郎原作の漫画で特撮ドラマにもなっている。仮面ライダーと並ぶ有名なヒーローで何度もリメイクされた。

映画化されたものが最近製作され、仮面ライダー鎧武とも共演している。

概要としては、世界征服を企む悪の組織ダークの野望を打ち砕くため、人の心をもった人造人間が不完全な心に苦しみながらも戦い抜くというものだ。

俺がキカイダーに興味をもったのは2001年に放送された「人造人間キカイダー THE ANIMATION」を見たのがきっかけだ。

ロボット工学の権威、光明寺博士が生み出したロボット・ジローと、博士の子供であるミツコとマサルとの出会いからこの物語は始まる。

光明寺博士の不自然な事故死をきっかけにミツコとマサルはジローと出会い、ダークとの戦いに巻き込まれていく。

善悪の判断が可能な良心回路を持つジローはロボットでありながら心を持っていた。だが良心回路は不完全であるため、ジローの心は人間と同様ではなかった。

戦闘の際は肩のスイッチを押すことで、左右非対称な姿に変身し、絶大な戦闘力を発揮する。

アニメ版はジローとミツコのラブストーリーが主軸になっている。

何度もすれ違いながらも、心を通わせるようになるジローとミツコ。

人間との触れ合いやダークとの戦いを通して、ジローの良心回路は成長を続け、とうとう泣くことが可能になるほど人間に近い心を持つようになる。

ダークの首領・プロフェッサーギルとの決着をつけるため、ミツコと別れることになるジロー。必ず戻ると約束するのだが、それが守られることはなかった。

邪心をもたないジローは悪いことができない。嘘をつくことができないはずだったが、ダークを壊滅させても、彼はミツコの元には戻らなかった。

その後、ジローは兄弟機であるキカイダー01とダブルオー、ビジンダーと出会い、ハカイダーとして蘇ったギルと再び戦うことになる。

最終決戦ではジローたちはギルに囚われてしまい、服従回路を組み込まれてしまう。

01達には良心回路はついていないため、ギルの操り人形と化してしまった。

だが、ジローは違った。ギルは彼の体から良心回路を取り外すことができなかったのだ。厳重にガードされていたためだ。

それでもギルはジローに服従回路を取り付けた。良心回路の性能を甘く見たのだ。

良心回路と服従回路は両方とも完全に作動していた。そのためジローは善と悪の両方の心を併せ持つことになり、絶大な力を得ることになった。

嘘をついて敵を騙すことも、兄弟を殺すこともできるようになったジロー。

ギルの操り人形となった01達を躊躇いなく破壊し、ギルハカイダーをも容易に倒した彼は、その後旅に出たのだった。

ここで物語は幕を閉じる。

ジローがこれほど強大な力を得た理由は、善と悪の心を併せ持つようになったからだ。善と悪の鬩ぎ合いが彼を強くしたのである。

だが、それは善と悪の葛藤に永遠に苦しむことになることを意味していた。

最終的に人間と同じ心を持つようになったジローだが、彼は幸福とはほど遠い場所にいた。

ただの機械のままだったほうが救いがあったのかもしれない。

「人間になったピノキオは本当に幸せだったのでしょうか・・・」

アニメ版の最後に流れたセリフだ。

ジローが最後に見せた顔は悲しみに満ち溢れていた。もとは人間でないものが、人間のようになることは決して幸福なことではなかった。

この作品を通して、俺は人の心について考えた。

人の心は、善と悪が混在している。なら悪を取り除けば良い心が生まれるかというとそうではない。

実は悪の心こそが人間の本質を表している。人間は本来、悪い事を行う生き物なのだ。

その悪を制御するのが善の心だ。その葛藤が人間の心の強さを生み出すのである。

ジローはそういう理屈で強くなったわけだ。

人間は家族を得ることで幸福を感じることができるが、ロボットは家族を生み出すことはできない。命は命からしか生まれないのだ。

ジローと寄り添って生きることのできる、彼と対等な存在はこの世にいない。

彼はこの先ずっと孤独でいるしかないのだろうか。

実に救われない話だが忘れてはいけないのが、彼には心があっても命が宿っていないということだ。

心があっても命がない。その矛盾が彼を不可思議な存在にしていた。

彼のような存在に人間はどのような想いを馳せるのだろうか。

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HIT

Author:HIT
北海道で農家を営む30代男です。

アニメ作品の思い出をブログで綴っていきます。

感想、自分なりの考察も書いていくブログです。

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