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アニメの感想・思い出を語らう部屋

好きなアニメ作品の感想、考察、思い出を書いていくブログです。他にもゲーム・特撮・漫画・映画やドラマのことも書いていこうと思います。

様々な策謀が交差する鎧武。

もはや子供向け番組の枠を超えはじめており、人を選ぶ作品になってきた気がする。

主人公サイドは人類を救うことを目的としている。

悪役サイドは欲望のままに生きることを目的としている。

その欲望は様々で、自身の研究のためだったり、世界を我が物にすることだったり、自分の都合のよい場所をつくるためだったりと色々である。

プロフェッサーやレデュエなどは終始一貫した目的で動いているが、だんだんと目的が変わっていったのが光実である。

最初はずっとチームにいたいから、という目的で嘘をつき続けていた。

ユグドラシルの計画や、ヘルヘイムの真実を知って自分なりにみんなを守ろうとしていた。

それがいつの間にか、自分の理想の居場所を作るというものに変わっている。

途中で道を完全に踏み外している。

何故こうなったのか?

わかりやすく言えば、向きあうべき問題から逃げ続けてきたせいだ。

最初からみんなに本当のことを話せばよかったのではないか。

そう思わずにはいられなかった。

知恵の実争奪戦はだんだんと過酷さを増してきた。

以前サガラはデェムシュの破壊衝動など序の口だと言っていた。

確かにレデュエの歪んだ欲望を見ると納得である。

単なる支配欲ではなく、玩具と見なした対象を弄んで最後には壊してしまう。

そしてそれをずっと繰り返すのだ。

グリードよりたちが悪い。

それに人類の科学技術に順応するのが早すぎる。

強大な力をもつロシュオより、レデュエのほうがある意味厄介な相手だ。

ロシュオから知恵の実を貰い受けるために、人攫いを始めたレデュエ。

人間を生贄にしてヘルヘイムの女王を復活させようというのだ。

ヘルヘイムの女王を復活させれば、ロシュオが知恵の実を使う必要はないということらしい。

知恵の実は直接摂取しなければ効果を得られないものだという。

実際に口にしたロシュオだが、一度失われた命を戻すことはできないという。

死者は蘇らない。

この当たり前の理屈を覆す力は、知恵の実にはないらしい。

34話のよかったところは、湊さんが光実を切って捨てたところかな。

視聴者の言いたいことをだいたい言ってくれている。

あと気になったのは紘汰の台詞だ。

「姉ちゃんも餌だったのか!」

お前頭悪いのか・・?

って思ってしまった。

レデュエの宣戦布告に対して、人類は沢芽市にミサイルを撃ち込むという選択をした。

決断が早すぎるが、この選択自体はそう否定できるものではない。

オーバーロードやヘルヘイム、アーマードライダーの情報が不足している人達からすれば、状況を判断する材料が少ないのだ。

未知の生物の侵略から人類を守るにはどうするのが最も合理的かと考えると、少数を切り捨てて大勢の人々を救うという結論が出ても仕方がない。

日本の小さな街一つで人類が救われるならと、そう考えてしまうことを否定するのはその街にいる人間だけである。

ロシュオの力でミサイル攻撃から守られた日本だが、これがきっかけで光実はオーバーロードと戦うことを完全に放棄した。

勝ち目のない相手とは戦わないということである。

世界が終わったあと、自分の理想の場所をつくればいい。

とうとう人類の救済にも興味がなくなった光実。

善意が悪意へと変わり、光実はその悪意のままに行動してきた。

彼の悪意の行き着いた先は、自分の都合のいい人間だけを生かすという身勝手極まりないものだった。




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この33話は、予算削減回という印象を受けた。

つまらなかったわけではないが、戦闘シーンにお金をかけられなかった感が強い。

カチドキアームズにチェンジするところとか特にそうだ。

大げさなほど予算を削減しているわけではないし、そこを気にしなければ結構面白い。

ヘルヘイムの存在が世間に公になり、ユグドラシルのプロジェクト・アークの実態が公表されてしまったりと、大騒ぎである。

プロジェクト・アークに関しては政府まで関与していた模様。

世界規模の計画だし、人類の存亡がかかっているのだから当然か。

ユグドラシルはプロフェッサーによって壊滅に追いやられ、自衛隊などの助けは期待できず、閉鎖された沢芽市には逃げ遅れた人達が大勢いた。

この状況に対し、紘汰達は協力して逃げ遅れた人達の救助を行う。

33話で注目すべきは下級オーバーロードであるデュデュオンシュであろうか。

オーバーロードであるにもかかわらず、ギャグ要員のような空気を出し続けた挙句にあっさり倒されてしまった。

俺的に気になったのは湊さんである。

前回、極アームズの圧倒的な戦闘力を見ておきながら、紘汰では戒斗に勝てないと断言したのだ。

紘汰と湊さんは何度も戦っている。

接点はそれくらいだが、湊さんは紘汰の甘さから戒斗と本気で戦う覚悟がないと見抜いたようだった。

知恵の実を使って何をするつもりなのか?

湊さんにそう問われたとき、紘汰はみんなを守ると即答した。

その後は?湊さんは問いを続ける。

紘汰は答えられない。平和を手に入れた先のことは考えていなかったのだ。

戒斗と戦う必要なんてないと迷いを見せる紘汰を非難する湊さん。

その迷いを非難するのはわかるが、正直湊さんの欲望は幼稚なものとしか思えない。

王の力を手にしたものが、その力でどこまで行けるのか見てみたい。

それが湊さんの望みで、プロフェッサーについていたのは彼が力を追い求めているからだった。

プロフェッサーの自己中心的かつ能力のなさに振り回された湊さんは、戒斗の生き様やそのリーダーシップに魅せられたのである。

尻軽女と言われてもしかたないかも・・・

野心を持たず、平和のための力しか求めない紘汰には魅力を感じないということなのだろう。

平和になったら、そこで紘汰の歩みは止まる。そう思ったのだろうか。

俺の感覚としては、平凡かつ平和な生活に幸福を感じられない人間はどう考えても哀れだと思う。

知恵の実を手に入れて、神にも等しい存在になる。

それが、シドやプロフェッサーの欲望だ。

欲望としては、極めて幼稚である。

今の生活になんら不満がなく満たされていれば、こんなつまらない欲望は抱かない。

欲望とは生きる力であり、力とはまず自分の為に使うものではあるが、己の欲望を最優先するのは非常に醜悪である。

他者の迷惑を全く顧みない願いは、醜悪かつ幼稚な欲望でしかない。

シドにせよプロフェッサーや湊さんにせよ、普段大人ぶってるくせに、実際は子供じみたことしかしていないとは皮肉である。

目標を達成したらそこで止まる人間と、さらに大きな目標を見つけて突き進む人間。

どちらが魅力的かと言われれば、そりゃあ後者である。

重要なのはその行動原理であって、平和を求める人間と自分の野心に忠実な人間を比べると、どっちが魅力的とかいう問題以前である。

強い野心を持った人間の生き様を見届けたい。

湊さんの欲望は、人前で自信満々に言うようなものではない。

少しは恥を知れ、彼女にはそう言いたい。

感心したのは凰蓮さんだ。

斬月・真が偽物であると見抜いた。

戦闘のプロは伊達ではない。

次回も下級オーバーロードが登場する。

下級というのは正しい表現ではないかもしれないが、小物ぶりが酷いのであえてこの表現をさせてもらう。

交渉を諦め、オーバーロードと全面対決という流れになっていくわけだが、そんな状況でも人類側に敵がいるというのがヒーロー番組っぽくないところだ。

三つ巴、四つ巴と裏切りが頻繁に起こるため、対立構図が複雑だな。

HIT

Author:HIT
北海道で農家を営む30代男です。

アニメ作品の思い出をブログで綴っていきます。

感想、自分なりの考察も書いていくブログです。

読んでいただければ幸いです。

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